私たちは走り続けます!機関車バスに夢をのせて!

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応募までの紆余曲折

皆様へ、

突然ですが、心の底からの一つの想い、それをお伝えしたくて筆をとります。

こちらは、まばゆい夢を追い続ける「青春号を活用した町おこし隊」の心のリーダー、谷治と申します。

春の終わり、涙の雨が降る3月。日本に誇る、伝説のトレーラーバス、愛称「機関車バス青春号」が運行の幕を閉じました。その轍は、たくさんの思い出とともに、私たちの心に刻まれています。

5月、その青春号の再興を夢見て、日の出町が一筋の光を放った。その輝きは、新たな持ち主を探す公募の開始でした。

あのバスが老朽化していたとはいえ、私たちの胸の中では、それは日の出町の宝。他の地に渡してしまうのは、想いの強さからすると許せない。

その熱い気持ちを胸に、地元の先輩たちに助けを求め、情熱あふれるおじさん3人で「青春号を活用した町おこし隊」を結成。その目的はただ一つ、青春号を日の出町に留めること。

公募への挑戦は、資金がない我々にとって難関でした。しかし、奥様方の温かい後押しを受け、我々は最低限の金額での挑戦を決意しました。

そして、心を一つに、3人のおじさんたちは夜通しの会議を重ね、真剣に事業計画を練っていきました。

全国からの応募が殺到。大手の企業たちとの競合は、まるでデビッド対ゴリアスのような戦い。しかし、私たちには独自の武器がありました。それは、商工会青年部のOBとしての経験、そして青春号に込められた想い。

この強みを全面に押し出し、私たちの情熱を最大限伝えることを決意しました。

そして、その全ての思いを込めた「事業背景」。この文章は、越沼隊員がその深い情熱をぶつけたものです。実は、彼がこれを読むとき、その想いの深さに涙してしまいます。

そう、それほどまでに情熱を持っています!

機関車バス「青春号」活用について

本年3月で運行終了した青春号。
私たち商工会でも今後の行く末を心配しておりました。

思い返せば20年近く前になります。
当時青年部長だった原田現商工会長を先頭に、目前に迫った「日の出イオン」進出対策と町の名産品の開発に奔走する日々が続いていました。
今思えば、町も商業も大きな転換期迎える前夜だったのかもしれません。
その中で商品化の白羽の矢が立ったのが当時の機関車バス「日の出号・青春号」の2台の先代機関車バスでした。

ご存知の方も多いかと思いますが、青年部では「チョロQ」「ばすてら」「チロ鈴」「機関車バスタオル」など数々の商品を企画・製作しました。
その過程を発表した平成17年の全国青年部主張発表大会では、この取り組みが評価され、日本一になることが出来ました。
日本で唯一無二の「機関車バス」を全国の多くの方々に知っていただけたのではないかと思います。

そんな私たちにも後悔があります。

先代の「機関車バス」の2台は退役後に大久野イルミネーションで電飾をしたり、いくつかの活用はしましたが、最後は我々の手で助けることは叶いませんでした。
笑いあり、涙あり、多くの経験をさせていただいたにも関わらず・・

そして、バトンは新・青春号に引き継がれて、早いもので14年が経ちました。
当時の青年部員は今や商工会の中心メンバーとなりました。

老朽化に伴う引退の話をお聞きしたのも寸前の話だったので、商工会としての活用法、資金等の計画は、現在進行形で進めております。

我々商工会は、商工業の振興と共にもうひとつ「地域振興」の名を受けて活動をしています。
先人がまちおこしの起爆剤、我が町のシンボルとして作り、愛されてきた「機関車バス」の第二の活躍の場を作るのは我々商工会の責務であり、恩返しでもあります。

18年前、全国主張発表大会の締めの言葉は「私たちは走り続けます!機関車バスに夢をのせて!」でした。
ここで終わりにするわけにはいきません。
そして他の誰も我々の代わりは出来ないと思います。

ドキドキの結果発表

緊張と興奮が交差する、この感覚を誰もが知っているでしょう。提出期限の迫る1次審査。書類の一言一句に、我々おじさん3人の情熱と熱い鼓動が刻まれていました。書き上げ、修正、そして再提出の繁重な作業。しかし、計画書自体には、確かな自信がありました。

だが、不安を覚えていたのは、入札金額。「1億円で入札してくる大手が現れたら…」その一抹の疑念は、3人の間で囁かれる暗雲となっていました。

そして、ある日、その答えが、町からの通知とともに届きました。我々は、1次審査を突破したのです!

2次審査へ。審査員を目の前に、30分間の熱いプレゼンの時間が流れます。しかし、万全の準備と共に、我々は任せられる質問にもしっかりと答え、その場を乗り越えました。

そして、最終審査発表への不安。私の心の中で渦巻く情熱は、「これで落選したら、日の出町を去る」というほどの熱さでした。落選など考えられない。私たちの想い、情熱は、他のどの団体よりも強く、深い。

ついに、その時がきました。手に汗を握るスマホから、舞い降りた「決定」の文字。

その瞬間、私の心は宙を舞い、耳には中島みゆきさんの「地上の星」、そして田口トモロヲさんの熱いナレーションが流れました。

プロジェクトX~挑戦者たち~ 「私たちは走り続けます!機関車バスに夢をのせて!」

ここから、新たな物語が始まります。

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